ブックメーカーの違法性TOP画像_法律関連の書簡

ブックメーカーに違法性がない理由|日本では合法?【逮捕者ゼロ】

ブックメーカーの違法性について、これから始める方は特に気になるポイントでしょう。結論から言えば、18歳以上であれば日本でも海外のブックメーカーを利用することが可能で、法律上では違法だと明確に決められてはいませんので、安心して賭けることができます。

日本の違法賭博にブックメーカーが該当しない理由や、安全なブックメーカーを見極めるために知っておくべきことを押さえておけば、心配なくブックメーカーで遊ぶことができます。

ただ、ブックメーカーと似た海外サイトで、オンラインカジノでは過去に逮捕者が出たケースがありますので、実例も取り上げながら違法性について解説していきたいと思います。

ブックメーカーの違法性は?|日本からの参加では逮捕されない理由

ブックメーカーの違法性について考える上で、まずは日本の法律から見ていきます。また、日本からブックメーカーに参加することについて、賭博罪に詳しい津田岳宏弁護士の見識も参考にしました。

法律では『賭博罪』が存在する

日本の法律では刑法第百八十五条にて賭博罪が制定されており、日本からブックメーカーに参加することで賭博罪が適用される可能性があります。

第百八十五条  賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。
(常習賭博及び賭博場開張等図利)

引用元:刑法 第百八十五条

胴元が合法であれば法律上の処罰が難しい

ただ、海外で運営しているブックメーカー自体が合法である場合、日本からの参加者が罰せられるとは考えにくいというのが津田岳宏弁護士の見解です。

「賭博罪は、犯罪の性質上、必ず複数の人間が関わる『必要的共犯』とされ、胴元と参加者という向かいあう関係の者たちが共犯となることから『対向犯』と呼ばれています。ところが、胴元であるブックメーカーは合法なので処罰できません。対向犯の一方である胴元を処罰できないのに、もう一方である参加者のみを処罰できるのか、という問題があるのです」

引用元:五輪やノーベル賞も「賭け」の対象 「海外ブックメーカー」に日本から参加できる?

実際のところ、ブックメーカーの日本人プレイヤーが逮捕されたケースは1件もありません。ブックメーカーの特徴として、自宅でのパソコンを利用して個人で参加するのも、処罰される可能性が低い要因となっています。

ただし海外で運営しているブックメーカーのサイトであっても、例えば日本国内の公共の場所(事務所など)にてプレイヤーを集め、手数料や参加料を徴収しているような形では違法のケースが高くなります。

風紀を乱す恐れがある場合には、参加者も逮捕されることになりますが、個人で海外のブックメーカーに参加する分には違法のリスクは低くなるでしょう。

ブックメーカーでは年齢制限に注意

ただ、ブックメーカーの運営元である海外のルールや法律を守らないと、アカウント凍結の恐れがあるので注意しましょう。

基本的に、ブックメーカーの参加者条件として18歳以上の年齢制限があります。年齢を偽ってアカウント登録をしても、本人確認書類を求められる場合があるので、18歳未満の方はルールを守るのがいいですね。

オンラインカジノでは違法・逮捕事例があります

オンラインカジノで逮捕された人のイメージ

ブックメーカーの違法性について上記でまとめましたが、似たような運営サイトであるオンラインカジノについても注意しておきましょう。

スマートライブカジノでの逮捕事例

オンラインカジノでは2016年3月に、利用者3名が逮捕されました。無店舗型のオンラインカジノでプレイしていたことでの初めての逮捕事例になりますが、スマートライブカジノでの運営方法に問題があったようです。

弁護士ドットコムの解釈を参考にしますと、スマートライブカジノでは日本人女性のディーラーがカジノゲームを提供していることや、賭博の開催時間が日本時間に合わせて設定されていたことなど、日本向けのオンラインカジノサービスであたことが注目されてしまったようです。

ただ、上記でご説明しました通り、胴元であるブックメーカーが完全に違法だと認められない限りはプレイヤー側の処罰が難しいため、スマートライブカジノでの逮捕者も結局は不起訴で終わりました。

ライセンスのないオンラインカジノの利用は危険

法律上の観点からオンラインカジノでの逮捕者は刑罰を免れたものの、それでもオンラインカジノでは運用上の不安があります。

  • ライセンスのないオンラインカジノでの不正行為
  • 日本国内で運営が認められた場合での違法性
  • インカジでのサービス提供(ネットカフェなどの形態)

違法で運営されている海外のサイトもあるほか、いわゆる闇スロット・違法パチスロと言われるようなインカジでは暴力団などの反社会勢力とつながっている場合もあるため、信頼性において疑わしいです。

そのため、ブックメーカーだけでなくオンラインカジノでは海外政府のライセンスを正式取得していることが前提となります。

それと、オンラインカジノではポーカーやルーレット、スロットゲームなど運によって左右されるギャンブルが多いため、安定して勝ち続けることの難しさもあります。

たとえ、勝率の上がる必勝法などを利用しても、オンラインカジノの運営元が内部で確率を操作することも不可能でないため、パチンコなどと同様に多額の借金を負うリスクがあります。また、オンラインカジノに限らずブックメーカーでも該当しますが怪しい投資詐欺も要注意ですね。

まとめ|違法でない安全なブックメーカーを選ぶ基準は?

どのブックメーカーも海外運営であるため、運営体制や安全性がやはり気になるところですね。ブックメーカーの運営元が安全かどうかを判断する以下のポイントについて、おさえておきましょう。

  • 日本語でのサポート体制(メール・チャットなど)が充実しているか?
  • 海外ライセンスを取得していることがホームページ上から確認できるか?
  • ペイメント(入出金の方法)の一部で頻繁に利用停止になったりしないか?

ブックメーカーを運営しているサイトで、ペイメントが度々利用できないケースが続くと怪しくなります。また、海外ライセンスが取得していることが確認できれば、最低限信頼はできます。